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サーチュイン遺伝子って? そのメカニズムを考える
「2012年問題」が論議を呼んでいます。来年には、団塊の世代の本格的大量リタイアが始まります。
この世代は、アクティブシニア世代と呼ばれ、「衣食住・健康など」さまざまなマーケットに影響を与えるといわれます。
特に、アクティブシニアの関心は、旅行、趣味などに加え、自身や家族などの健康長寿。なかでも健康・長寿への関心は一番。
最近では、テレビ、雑誌、新聞などでも、健康長寿に関する特集を組んでいます。先月、放映されたNHKスペシャル
「あなたの寿命遺伝子は延ばせる発見!長寿遺伝子たった1つの遺伝子が、老化を抑える」という番組をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
放映後、NHKには、問い合わせが相次ぎ、再放送に踏み切りました。
内容を要約すると、こうゆうことです。カロリー制限をすると、サーチュイン遺伝子が働き出す。身体に備わっている老化を遅らせるメカニズム
(サーチュイン遺伝子)を働かせることは、健康で長生きを実現する手段ということ。サーチュイン遺伝子で酵素が作られ、別の遺伝子にスイッチを
押す役割を果たします。
サーチュイン遺伝子の働きとしては、遺伝子を修復し、100種類近くの老化の原因を抑える指揮者の役割を果たす遺伝子。
この遺伝子は普段”冬眠”しており、これがオンになると、低いカロリーでも、健康維持ができるそうです。
遺伝子をオンにするためには、30%(食べ物を減らす)ことが必須条件とのことです。
サーチュイン遺伝子のメカニズムを分かりやすく説明すると、以下のようになります。
① カロリー制限をすると、サーチュイン遺伝子がオンになる→②サーチュイン酵素を作り始める→
③酵素が老化を遅らせる働きをする→④いつまでも元気でいられる(サーチュイン遺伝子は”指揮者遺伝子”)
■サーチュイン遺伝子の発見
飢餓対策遺伝子ともいえるサーチュイン遺伝子は、2000年に米国マサチューセッツ工科大学・レオナルド・ガレンテ博士が酵母から発見しました。この中に、サーチュイン遺伝子がありました。全ての生物が、寿命を延ばすこのサーチュイン遺伝子を持っており、飢餓の時代を進化の過程で生き残ってきたことを証明しています。
■どの位続けると、サーチュイン遺伝子が目覚め、オンになるのか(働き始めるのか )
金沢医科大学・古屋大祐博士などの実験によると、約7週間のカロリー制限でオンになるそうです。しかし、食の細い人や高齢者は、
カロリー制限をする際に注意が必要とのことでいす。また、カロリー制限を止めると、サーチュイン遺伝子は働かなくなるとのことで、
長生きするためには、カロリー制限を続けることが欠かせないということのようです。
■カロリー制限無し、サプリでサーチュイン
<遺伝子を働かせる、米国では、30億円の市場規模>
米国では、サーチュイン遺伝子をオンにするために、サプリを利用する人が増えているそうです。
赤ワインのポリフェノールなどに含まれるサーチュイン遺伝子をサプリで取ることが一般的になっているようで、
サプリメント先進国の人達らしい、合理的な方法です。ドラッグストアなどでは、2000円~3000円位で、
100種類以上のサプリが売られているようです。しかし、品質などにばらつきがあり、問題点もあるようです。
<米国カロリー制限協会>
米国では、日常生活にカロリー制限を実践する「米国カロリー制限協会」があります。会員は約5000人。
会員18人を対象にした健康チェックの平均では、遺伝子がオンになった結果、実年齢よりも30歳も若い会員もいるとのことです。
■100メートル走の世界記録保持者100歳の
宮崎秀吉さんの食生活
わが国の長寿者の紹介もありました。宮崎さんが日々実践していることは、
①少しのご飯、野菜の煮物、魚の切り身
① 栄養バランスはしっかりと
② 腹八分
③ 若い時からカロリーは低め
などです。
安易な自己流カロリー制限は危険専門家のアドバイスを上手に利用しよう
低炭水化物ダイエット、ケトン式ダイエット、ローカーボダイエット、糖質ダイエットなど、健康維持・増進のための方法が、
わが国でも近年、話題になり紹介されています。ヒトに関するカロリー制限の研究も行われています。研究によると、
運動で体重を減らす場合は、骨に対する有害作用はないものの、カロリー制限の場合は骨が弱くなることが分かっています。
若い時代の骨量が少ないと後年に骨粗鬆症になりやすいことが分かっています。
研究者の間では、骨量が大事なことを説明するうえで、「骨貯金」という表現が良く使われています。
若い女性の過度なダイエットが社会問題にもなっていますが、高齢者にも深刻な影響が懸念されます。
カロリー制限下では、体重減少の大きい人ほど骨密度の低下率が大きかったのに対して、運動による体重減少は、
骨密度の低下がほとんどみられなかったという結果も出ています。安易なカロリー制限は、逆に老化を促進し、QOLを損ないかねません。
カロリー制限が寿命を延ばす作用があるとしても、食べたいものを我慢し、空腹を続ける生活では、QOLが損なわれます。
続けるとしても、相当強い意志が必要です。
これには、もちろん、医師・栄養士など専門家のアドバイスを受けながら、行うことをお勧めします。
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